龍皇〜Light and Darkness〜





すると、




グイッ




「おいっ!」





気づいたら俺は蘭子と一緒にベッドに入っていた




こいつに引っ張られたのだ




「蘭子何して…」




「ダメ?」




潤んだ瞳に上目遣い




あーーー!!!!!




「わかった。一緒に寝てやる」




そう言うと蘭子は嬉しそうに笑う




こいつ、熱出ると甘え上戸になんのか?




いつもなら牙を剥くネコみてぇなのに





気づいたら蘭子は眠りについていた



はぁ…




人の気持ち散々振り回しといて寝るのかよ…





するとその時




「好き…」




ドクン



蘭子の口から漏れた言葉に体が固まる




好き?



蘭子誰に言ってんだ?



その相手が俺ならいいのに…









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