君はまるで桜の花弁
第四章
学校へ行けば色んな奴に
なんで遅れたの?などと質問された
「別に、ちょっと用があっただけ」
そうそっけなく返すと
「怪しい~」
なんて笑いながら言われた
2年になってもこいつらは子供のようだ
変わらない毎日か...
そんな事を思いながら校舎にある
桜を見つめた
.
.
.
何処に落としたのかな...
昨日は此処に来ただけだから
此処にあると思ったのに....
私は自分が落としてしまった簪を
朝から探した
なのに何処にも見当たらない
朝から探して今はもう昼になる
「...どうして」
1人で疑問を言いながら
最後にもう一度神社に向かった
.
.
.
「綺麗...」
此処の神社に来たらいつも
見惚れてしまう程美しい桜
「ぁ...」
簪!あった!!
でも朝はなかったのに...
簪を手に取るとその下には
一枚の紙が置かれてあった
【すみません、此処で簪を拾った者です
友人に女の子が探し者を此処でしていたと聞いて
急いで持ってきたのですが、
入れ違いになってしまったようで...
置いていきます、勝手に拾ってすみませんでした】
どうりで無かったわけだ
とても丁寧に書かれたメッセージ
女性かな?男性かな?
どっちにしろ拾ってくれた方だ
ちゃんとお礼を伝えないと...
けど、どうやって?
紙を見つめて考えた
私も...メッセージを書いておこう。
そう思い
家に帰り紙とペンをとった