窓際の王子


「確かに本物はかっこいいねえー」



先輩は、俺の顔をまじまじと見ながら頷いた。


いや、完全にあなたの方が整ってます。



「いやいや。先輩に言われたら嫌味にしか聞こえないっすよ」


おれは苦笑しながらそう切り返した。


「すごい人気じゃないですか。先輩のこと見るためにめっちゃ人集まってたし」



「ん?あー。王子?」



先輩は嫌そうに眉間にシワを寄せた。


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