窓際の王子
けど、こんなイケメンと2人きりだなんて、他の女子に知られたら死刑だな。
「あ、先輩。」
唐突に笹山が口を開く。
「んー?」
あたしは近くに落ちていた本を適当にめくりながら返事をした。
うわ、なにこれ。英語の本かよ…
「暇ですねー。」
「授業出てこいや。」
「それはもっと暇です。」
てか、前から思ってたけど
こいつ内申やばいんじゃ…
自慢じゃないけど、あたしは勉強が得意だ。
だからこんなにサボっていてもなにも言われないし、内申にもほとんど響かない。
「笹山ってさ……頭いいの?」
「へ?」