窓際の王子



「まだ、教えるときじゃないから。今度な。」



俺は高尾になんとなく笑って見せた。



まだ納得はしていないようだが、一旦静かになってくれた。



おいおい。



相手はあの王子だぞ?



みんなのアイドルだぞ?




なに考えてんだ、俺。




馬鹿馬鹿しくなって、自嘲的な笑顔がこぼれる。






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