窓際の王子


「おう…じ…?」


城清の王子…

そういえばクラスの女子が話していたような。



「そう!俺も見たことはないんだけどさー、3年にいるらしいぜ。」


なにがそんなに嬉しいのか分からないが、高尾は興奮気味に話をする。


「先輩に聞いたんだけど、この時期は王子見たさに廊下に1年の列が出来てるんだって!」


「へぇ。」



なんだそれ。

そんなにすげーやつなのか。


てか、なんで王子?



そんなことをぼんやりと考えていると、高尾に肩をゆすぶられた。



「はやと、俺らも見に行かね?」


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