窓際の王子
まず、俺は恋だの愛だの
カッコイイだの可愛いだの
そういう話に興味がない。
中学でも何度か告白というものをされてきたが、たとえそれが学校のマドンナ的存在であっても
断り続けてきた。
だから、高尾とは間逆なんだと思う。
あいつは明るくて人懐こいし、誰とでも仲良くできる。
そんな高尾が入学早々、なぜ俺なんかに構ってくるのか。
謎で仕方が無い。
けれど、まだ出会って1週間とは思えないのも事実。
人といてこんなに疲れないのも初めてだ。