ユメ恋
恋なんて
ーーー恋なんて、私なんかがしてはいけないものだと思っていた。
私には無関係だと思っていた。
でも、とうとうしてしまった。
その子の事を考えると、ドキドキして胸が苦しくなる。
ねぇ、どうすればいい?
教えてよ。
「柚愛、まだ恋しないの⁇」
「私なんかがしちゃダメでしょ⁇」
「んなわけ、ある?柚愛、可愛いって人気なのにさ」
「絢香の方が人気でしょ」
「ないね。絶対に。」
私の大親友の絢香。彼女はかなりモテるのだ。今日だって、5人の男に告られたらしい。
それにひきかえ、私はというと…。
「柚愛はネガティブなのがダメなんだよ」
「んー…」
昔から、男に興味を持たない。別に、男をめちゃくちゃ嫌っているわけではなく。
ただ、恋愛感情が湧かないのだ。
だが、そろそろヤバイんじゃないかと思えてきて絢香に相談した。
「大丈夫だってー。可愛いんだし♫」
そればっかり。はぁ…。
恋なんて、するもんではないな…。