ぼくの空きみの声


鍵もかかっていないドアを開けると一面に広がる青い空、なんてものはなく。ところどころから見える住宅街。


普通の市街地にある学校にそんな壮大な景色はあり得ないのだ。



それでも学校の中にいるより解放感がある。



晴れてもいない、雨が降っているわけでもない、微妙な天気の下で腰を降ろす。



ちょっとスカートが汚れるのが気になるけど幸い、今日は金曜日だ。洗濯をすればいい。
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