ぼくの空きみの声



座った途端、たまった溜め息を吐きだした。



少しだけ覗くどんよりとした空を見上げながら、赤く腫れた目が少しでもおさまるのを期待する。



いい加減こんな風になるのはやめたいのに。このことについてわたしは感情を抑えることができない。



チャイムが鳴ったのが下から聞こえる。そろそろ行かなきゃ。



ドアを開ける前に鏡で確認したら腫れはだいぶ引いていた。
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