ぼくの空きみの声


孝介とわたしはいわゆる幼なじみだった。



ふったなら思わせ振りなことしなければいいのに、そう思うけどわたしはいつだってレモンティーを受け取ってしまう。




別に孝介はわたしのことが好きな訳ではない、と思う。

そりゃそうだ。だったらとっくにわたしの想いに応えてる。




だけど、多分、幼なじみとしてのわたしを手放せないんだろう。他人の心なんて分からないけど。

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