神様のいたずら
わたしと、霊界堂さんは家の中に入る。



「ここで、待ってて大丈夫ですよ。」

わたしは、九条くんのいるベランダまで連れてくる。

「・・・っ。」

霊界堂さんは、九条くんを見て少し肩を縮こませた。

「あれ?チョコ、その人は誰?」

九条くんは、首を傾げる。

「あ、そっか。九条くんは、初めてだよね・・・えっと・・・今日からお姉ちゃんのところでアシスタントをすることになった霊界堂つぐみさんだよ。」

「へぇー・・・。」

九条くんは、じっと霊界堂さんを見つめる。

「霊界堂さん、お姉ちゃんにしばらく一人になりたいから出てほしいと言われてここに来たの。九条くん、待ってる間に霊界堂さんの相手をしてあげてね。」

「え?別にそれは、構わないけど何話すの?」

「え?えっと・・・なんでもいいんじゃないかな・・・世間話でもなんでも。」

「はあ・・・。」

九条くんは、また霊界堂さんを見る。
< 103 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop