神様のいたずら
「・・・。」

霊界堂さんは相変わらず何もしゃべらない。

「それじゃあ、着替えてくるね。」

わたしは、そう言ってベランダを出ていった。





「・・・。」

「・・・。」

神乃は、腕を組んでじっとつぐみを見つめる。

つぐみは、神乃と顔を合わせないようにずっとうつむいている。

「はあー・・・。」

神乃は、息をもらす。

「・・・っ。」

つぐみは、ビクッと肩を動かす。

「なあ、つぐみさんだっけ・・・?お前、何でここにいるんだ?」

「・・・。」

つぐみは、ゆっくりと顔を上げて神乃を見つめる。
< 104 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop