神様のいたずら

「いいえ・・・わたしは、信じますよ。」

つぐみは、ゆっくりと首を振るとそう言う。

「あなたは、本当に神様なのでしょう・・・そうじゃなかったら、わたしの正体を見破ることはできないと思いますから・・・。」

「・・・お前も、変わった奴だ・・・話が早く進んでいいことだ。」

「・・・。」

つぐみは、クスッと笑う。

「あなたの名前、まだ聞いてませんね・・・なんていうんですか？」

「・・・九条神乃だ。」





「よしっ。」

わたしは、着替え終わると鏡の前で帽子を深くかぶった。

「この格好・・・変じゃないかな・・・。」

わたしは、鏡に映る自分の姿を見ながらふくそうを見る。

「そもそも、デートってしたことないから
、どうしたらいいのか分かんないよー・・・。」

わたしは、その場にしゃがみこむ。

「はあー・・・神乃くんは、デートってのに慣れてるのかなー・・・。」