神様のいたずら
ベランダから霊界堂さんの笑い声が聞こえてきた。

「霊界堂さん・・・なんだか、楽しそう・・・何をそんなに笑っているのかな・・・。」

わたしは、階段をゆっくり降りて足音を立てないようにゆっくりとベランダをのぞいてみる。

「九条くんったら、さっきのは冗談に聞こえるけど、ほんとのことだからびっくりですよ。」

「そりゃあ、普通聞いたら怪しむのはあたりまえだろ。けど、お前だって、なんでずっと黙ってたんだよ。」

「そ、それは・・・仕方ないじゃないですか。」

「まあ、そうだな。」

「・・・。」

わたしは、そんな二人を見て目を固まらせる。

い、いつの間にこんなに仲良くなったんだろう・・・。

そ、それに霊界堂さんがあんなにニコニコしてるなんて・・・はじめてかも・・・。

「・・・あ、桜井さん。」

霊界堂さんは、わたしに気付いて見る。

「・・・あはっ・・・。」

わたしは、苦笑いをしてベランダの中に入る。
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