神様のいたずら
「何、お前は、少女マンガみたいなことをしてんだ。」

「しょ・・・少女マンガ・・・?」

「はあー・・・。」

少年は、またため息をついた。

「よく、言うだろ。遅刻して急いでる少女が曲がり角で人とぶつかって恋に変わっていくやつを。」

「うっ・・・。」

わたしは、不意に顔を赤くした。

「なっ、何それっ・・・!!」

「僕は、そんなことには絶対ならないからな。」

少年は、腕を組んでそっぽを向く。

「あっ・・・あたりまえじゃないのよっ・・・!!」

わたしは、少年の言葉にていこうする。

「よっと。」

少年は、立ち上がると服の汚れをふりはらう。

「・・・。」

わたしは、座ったまま少年を見つめる。

「ん?」
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