神様のいたずら
お姉ちゃんは、ゆっくりと顔をだす。

「どうしたの?」

「霊界堂さん・・・そろそろ戻っても大丈夫かなって。」

「あー・・・ごめんなさいね、霊界堂さん。追い出してしまって・・・。」

お姉ちゃんは、少し肩を縮ませて頭をかく。

「いいえ、大丈夫です。」

つぐみは、ゆっくりと首を振る。

「あら、九条くんもいる・・・こんにちわ。」

「ど、どうも・・・。」

神乃は、ゆっくりと頭を下げる。

「・・・。」

霊界堂さんは、ニコニコと微笑んでいる。

「あら?霊界堂さん、どうかしたの?ずいぶんと楽しそうね。」

「はい。」

霊界堂さんは、わたしと九条くんを見てまたクスクスと笑った。
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