神様のいたずら
神乃は、顔を赤くする。
 
「ん?」

わたしは、顔を上げて九条くんを見る。

「そ、そろそろ・・・離してほしいんだけど・・・。」

「え?」

わたしは、下を見る。

「ご、ごごご、ごめんっ・・・!!」

わたしは、あわてて九条くんの腕から手を離した。

「うん・・・別に大丈夫・・・。」

九条くんは、顔を赤くしながら頬をかく。

「・・・。」

「・・・。」

わたしたちは、黙りこむ。

プッププッー。

二人して黙っているとバスのクラクションが鳴って近づいてきた。
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