神様のいたずら
少年は、わたしを見る。

「・・・っ!!」

わたしは、少年と目が合うとうつむいた。

何これ・・・さっきから胸の中がドキドキしてる・・・。

変なの・・・。

わたしは、胸に手をあてる。

「・・・。」

わたしは、顔をゆっくりあげた。

「・・・!?」

わたしは、目を見開いて少年を見つめる。

少年は、冷静な顔でわたしに手を差しのべていた。

「な、何・・・?」

「立てないんだろ?」

「ち、ちがっ・・・。」

「だったら、自分で立てよ。」

少年は、手を引くとそっぽを向きながら腕を組んでつぶやいた。

「わ、分かってるわよ・・・。」
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