神様のいたずら
第6話「遊園地」
「・・・っ!!」

わたしは、はっとなって九条くんを見る。

「・・・。」

すると、自然に涙があふれてきた。

「あっ・・・。」

わたしは、九条くんに背を向けて涙をふく。

なんで、わたし泣いて・・・。

ああ・・・このかんじ・・・九条くんが転校してきたあの日の放課後、公園で九条くんの前で泣いたときみたい・・・。

ああ・・・なんで、わたしはこんなに泣き虫なのかな・・・。

「チョコ。」

「・・・。」

わたしは、振り返って九条くんを見る。

「・・・あのな、チョコ・・・今の僕にはチョコの気持ちが分からない・・・。」

「えっ・・・。」

九条くんは、少しうつむいて拳を握る。
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