神様のいたずら
うそっ・・・!!わたし、そんなこと言ったの・・・!?

えっ・・・うそうそ、待って待って・・・!!

わたし、わたし・・・九条くんのことす、す・・・好きなの・・・!?

今まで、なんの自覚もしてなかったよねっ・・・。

いや・・・気にはしてたけど・・・。

「・・・。」

わたしは、ゆっくり振り向いて九条くんを見る。

無理無理無理・・・!!

せっかく、デートのためにここまで来たけどこんな雰囲気じゃデートなんてできないよっ・・・!!

やばいっ・・・!!顔がどんどん熱くなってきた・・・熱でも出てきちゃったかな・・・?

「チョコ。」

「ふっ・・・!!」

九条くんは、急にわたしの手をつかんできた。

「気分を乗り換えてデートするよ。」

そう言って、わたしの手を引いて歩きだす。
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