神様のいたずら
「ああ。」



「うわぁ、ひさしぶりに乗るとクラクラする~・・・。」

「ほんとだな。でも、景色がよかった。」

「うん、そうだね。またあとで乗ろ?」

「ああ。」

なんだか、楽しいな・・・。

さっきの恥ずかしい想いを今なら、忘れられる・・・。

「じゃあ、次はジェットコースターに乗ってみる?」

「えっ・・・!?ジェ、ジェットコースター・・・?」

九条くんは、肩をビクッと動かす。

「え、もしかして九条くんジェットコースター、苦手?」

わたしは、口に手をあてながら九条くんの顔をのぞきこむ。

「・・・そ、そんなわけないっ・・・だろっ・・・。」

九条くんは、顔を赤くして目をそらす。

「あ~・・・やっぱり、苦手なんじゃないの~・・・?」
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