神様のいたずら
「しょうがない奴だ。ほら、早く立てよ。」

少年は、またわたしに手を差しのべた。

「・・・。」

わたしは、少年を見つめる。

「早くしないと学校・・・遅れるぞ。」

「・・・。」

わたしは、顔を赤くしてうつむくと少年の手をゆっくりつかんだ。

少年は、グイッとわたしの手を引いた。

「!?」

わたしは、少年をとっさに見た。

「なんだ?どうした?」

少年は、冷静な顔でわたしを見る。

「・・・。」

わたしは、少年から目をそらす。

恥ずかしくて何も口にだせないよ・・・。

「どうした?お前。」

「え?」

「顔が赤いぞ。」
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