神様のいたずら
わたしは、ぼおぜんとなると目を閉じてクスッと笑った。

「はい。わたしも九条くんのそういうところを・・・好きになりました。」

「・・・。」

美久は、こう言った。

「ねぇ、チョコちゃん。」

「はい?」

「神乃くん・・・いつか姿を消してしまうかもしれない・・・けど、神乃くんのこと・・・責めないであげてね・・・。」

「・・・。」

わたしには、美久さんの言ったことがよく分からなかった。

けど・・・。



「なぁ、神乃。お前、こんなところで何してんだよ。お前、天界に帰ったんじゃなかったのか?」

「・・・。」

神乃は、うつむいて黙りこむ。

「なぁ、おいって。」

「・・・仕方ないだろ・・・僕は忙しいんだ・・・。」
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