神様のいたずら
「・・・はあー・・・。」

きょうは、目を抑えて深くため息をついた。

「あのな、忙しいなら、なんでここにいるんだって話になるんだよ。」

「・・・。」

神乃は、そっぽを向いて黙りこむ。

「なぁ、おい。神乃。」

きょうは、神乃の肩に手を置く。

「別に意味はない・・・。」

「はあ?」

きょうは、眉を上げる。

「ただ、僕はチョコのことが少し気になってここにいる・・・ってことだな・・・。」

神乃は、澄んだ顔で空を見上げてそっとつぶやく。

「・・・。」

きょうは、ぼおぜんとした顔で神乃を見つめる。

「・・・なぁ、神乃・・・俺が言うのもなんだが・・・お前、その桜井さんがすきなのか・・・?」
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