神様のいたずら
「たしかに、そうかもな・・・変だ。」

「神乃?」

「いや、なんでもない。なんだか、おかしく思えてきたよ・・・。」

「・・・。」



「さ、九条くんたちのところに戻ろっか。」

美久は、腰に手を当てる。

「え?あ、うん・・・。」

わたしは、うつむいてゆっくりうなづく。

「ごめんね、せっかくデートしてたのに邪魔しちゃって・・・。」

美久は、チョコの耳元でそっとつぶやく。

「・・・ううん、別にいいんです・・・ただ・・・。」

わたしは、美久さんから顔をそらす。

「ただ?」

美久は、キョトンとした顔で首を傾げる。

「・・・。」
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