神様のいたずら
「うっ・・・。」

わたしは、そんな少年を見てさらに顔を赤くした。

「も、もう、いいっ・・・?」

「あ、ごめん・・・。」

少年は、わたしの手を離した。

「そ、それじゃあっ・・・今度の今度こそ、さよなら・・・。」

「あ、うん・・・。」

「・・・っ。」

わたしは、小走りでその場を去る。

「チョコ。」

「・・・。」

わたしは、その言葉に反応して目を見開いた。

そして、足を止めた。

「・・・。」

そして、またゆっくりと振り向いた。
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