神様のいたずら
第2話「少年の背中」
     第2話「少年の背中」

放課後。

「わたし、先に帰るわ。」

わたしは、鞄を肩に掛けると歩きだす。

「あ、待ってよ。チョコちゃん。」

後ろから、あわててはるるんが、付いてくる。

「付いてこないで。」

「えっ・・・。」

わたしは、立ち止まる。

わたしの後ろで、はるるんも立ち止まる。

「今日は、一人で帰らせて・・・。」

「え、どうして・・・。」

はるるんは、少し戸惑っているかんじだった。

「一人で、帰りたいの!!」

わたしは、つい叫んでしまった。
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