神様のいたずら
「ちょっと、待ってて。あと、ちょっとでできるから。あっちで、座っててよ。」

わたしは、そう言ってソファーを指さしながら、お姉ちゃんを見つめる。

「・・・わ、わかったわ・・・。」

お姉ちゃんは、床にへばりついたままわたしを見つめて、かすれた声で返事をする。

「それと、お姉ちゃん。」

「な、何・・・?チョコちゃん・・・。」

「自分で、料理くらい作れるようになってよ。」

「料理なら、作れるわよ・・・。」

お姉ちゃんは、相変わらずかすれた声で返事をする。

「じゃあ、なんでいつも、わたしのところに来るの?」

わたしは、腰に手をあてて前身を下に向ける。

「だって、それは・・・。」

お姉ちゃんは、うつむく。

「お姉ちゃん?」

わたしは、眉を上げて首を傾げる。

「・・・。」

「どうしたの?お姉ちゃん。」

「うっ・・・うっ・・・。」

「え!?」

わたしは、目を見開く。

姉は、ボロボロ涙を流しながらわたしを見つめる。

「ちょ、ちょっと、なんで泣くの?!」

わたしは、お姉ちゃんの前にしゃがみこむ。

「チョコちゃんにとって、わたしは邪魔なのね・・・。」

「ちょ!?何で、そうなるの!?わたしは・・・。」
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