神様のいたずら
「・・・。」

九条くんは、少しうつむくとそっぽを向いた。

「言ったって信じないだろ・・・?」

九条くんは、そっとつぶやいた。

「え・・・。」

わたしは、瞬きをして九条くんを見つめ返した。

「どうして・・・どうしてそんなこというの・・・?」

「・・・信じてもらえるようなことじゃないからだ。」

「・・・。」

わたしは、うつむくと再び黙りこむ。

そして、わたしは、拳を握った。

「それでもっ・・・。」

わたしは、真剣になる。

「わたしは、知りたい。九条くんが、どうして人間じゃないって言うのか。」

「・・・。」

九条くんは、ぼおぜんとした顔をする。

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