神様のいたずら
ピーピー。

レンジが、鳴り響いた。

「と、とりあえず、座って待ってて。」

お姉ちゃんは、泣きながら「うん。」とうなづいてゆっくり立ち上がる。

そして、ノロノロとソファーまで足を運ぶ。

「・・・。」

わたしは、そんな姉の後ろ姿を見つめる。

「それより、ご飯つくらなきゃ。」



「お待たせー。」

わたしは、お姉ちゃんの所におぼんを運ぶ。

「はい、食べて。」

「悪いわね、チョコちゃん。いつも、いつも・・・。」

お姉ちゃんは、背中を曲げて笑みを浮かべながらご飯を見つめて、言う。

「ああ~、もう!」

わたしは、少し髪をくしゃくしゃにした。

「お姉ちゃんのバカ!」

「えっ・・・!?」

お姉ちゃんは、肩をビクッと動かしてわたしを見る。

「ど、どうしたの・・・?チョコちゃん・・・いきなり・・・。」

「しっかりしてよ、お姉ちゃん。」

「え・・・?」

お姉ちゃんは、首を傾げる。

「しっかりしてって・・・え?わたし・・・。」

お姉ちゃんは、何も分かっていないようだった。

「お姉ちゃん。」

「何?チョコちゃん。」

「今度からは、自分でご飯、作ってよね?」

「へ・・・?」

お姉ちゃんは、目を丸くした。
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