神様のいたずら
「は?」

九条くんは、じっとわたしを見ると急に顔を赤らめた。

「は・・・はあ!?な、なんだよっ、きゅうにっ・・・。」

そして、目をそらしながら口元を腕で隠して黙りこんだ。

「九条くんって、すぐに顔にでるよね。」

「・・・!?」

九条くんは、目を大きく見開いた。

「う、うるさいなっ・・・。」

九条くんは、わたしに背を向ける。

「・・・。」

わたしは、ぼんやりと九条くんの背中を見つめた。

九条くんの照れた後ろ姿は、とても可愛く見えた。

九条くんは、筋肉があるような身体じゃない・・・。

でも、小さく見えてじつは、大きな背中をしてる・・・。

そんな、九条くんの背中が好き・・・。
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