神様のいたずら
神乃は、ぼんやりと千代子を見つめる。

「あいつとは、ちょっと性格が違うけど、何で、チョコを見てるとあいつが出てくるんだろうか・・・。」

神乃は、そっとつぶやいた。

そして、千代子を支えながら千代子に前身を向けた。

「僕は、誰を・・・。」

神乃は、千代子の前髪をかき分けた。

そして、千代子を軽く抱きしめた。

「美久・・・。」



「おい、起きろ。チョコ。チョコってば。」

神乃は、チョコの身体を軽く揺する。

「うーん・・・。」

チョコは、唸るだけだった。

「チョコ。」

「・・・。」

チョコは、穏やかに眠る。

「立ったまま眠るとか、すごいな、チョコは。」
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