神様のいたずら
「眠ってしまったので、背負ってきただけです。」

「・・・。」

「疲れてたみたいですよ。」

神乃は、首を動かして千代子の寝顔を見つめる。

「と、とりあえず中へどうぞ。」

女の人は、ドアを大きく開いた。

「いえっ、僕は、桜井さんをここまで連れてきただけなんで・・・。」

「そ、そんな・・・よかったらお茶でも飲んでいってください。」

「はあ・・・。」

神乃は、女を見ながらゆっくりうなづいた。



「おじゃまします・・・。」

神乃は、千代子をおんぶしながらソファーへやって来る。

「す、すみません。チョコちゃんをここに寝かせてもらってもいいですか?」

「あ、はい。」

神乃は、ゆっくり千代子をソファーに寝かした。
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