神様のいたずら
「あの。」

「は、はいっ・・・!!な、なんですか・・・?」

女は、怯えながら神乃を見る。

「あなたは、桜井さんの・・・何ですか?」

「あ、姉です・・・。」

「お姉さんでしたか。」

「は、はい・・・。」

「あ、ごめんなさい。僕の名前は、九条神乃と申します。」

神乃は、女に頭を下げる。

「・・・。」

女は、お盆をぎゅっと抱きしめた。

「あの・・・失礼ですが、あなたの名前は・・・?」

「あ、えっと・・・わたしは・・・。」

女は、オドオドしはじめた。

「わたしは、桜井紀代子です。」

女は、神乃を見つめて、言う。
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