神様のいたずら
「・・・。」

わたしは、眉を寄せてお姉ちゃんを見つめる。

わたしのバカ・・・。

何で、いつも余計なこと言っちゃうのよ・・・。

今さら、後悔したって無駄か・・・。

お姉ちゃんを傷つけたことには、変わりないよね・・・。

「チョコちゃん、ほんとに気にしなくても大丈夫よ。」

お姉ちゃんは、少しあせったように言った。

「うん・・・。」

わたしは、うつむいたままうなづいた。

「それより、チョコちゃん。」

「な、何・・・?」

「時間、大丈夫?」

「え・・・?」

わたしは、そっと時計に目をやる。

「やだっ・・・うそっ・・・!!もう、こんな時間!?わたし、行ってくる・・・!!」

「いってらっしゃい。」

そう言って、お姉ちゃんは手を振る。

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