神様のいたずら
「え・・・?あ、えーと・・・わからないわ・・・。」

ソファーに腰かけたお姉ちゃんは、あごに手をあてながら小さくつぶやいた。

「分からないって・・・。」

わたしは、肩を落とす。

「あ、えっと、えっと、たぶんだけどあとちょっとで来ると思う・・・けど・・・。」

お姉ちゃんは、焦った声で言うと最後は自信なさそうに言った。

「あ、もしかして・・・。」

わたしは、玄関へと向かうと玄関のドアを開けた。



「ちょっと、先生。開けてくださいよ、いるのは分かってるんですからね。」

お姉ちゃんの、家のドアの前でインターホーンを押しながらそう言う女の人とメガネをかけた少し背の低い少女がいた。

「はあー・・・やっぱり・・・。」

わたしは、小さくため息をついた。

「須加原さん。」

わたしは、小さい声で呼ぶ。

「あ、チョコちゃん。」
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