神様のいたずら
お姉ちゃんは、身体を縮こませる。

「まあまあ。須加原さん、落ち着いてくださいよ。コーヒー、どうぞ。」

わたしは、コーヒーカップを置く。

「あ、ありがとう。チョコちゃん。」

須加原さんは、椅子に座りこむとコーヒーを一口飲む。

「ところで、須加原さん。この子は、一体、誰なんですか?」

わたしは、少女を見る。

「あ、そうそう。先生に会わせようと思って連れてきたんですよ。この子を、アシスタントとして雇ってみませんか?」

須加原さんは、少女の肩に手を置く。

「ア、アシスタント・・・?」

お姉ちゃんは、首を傾げる。

「そうです!!」

「さっき、雇えるほど、売れてないしお金もないから、アシスタントを雇えませんって言ったじゃないですか・・・。」

お姉ちゃんは、手を振って否定する。

「・・・。」
< 82 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop