神様のいたずら
ま、いいか。

お姉ちゃんが、決めたことだもんね。

わたしは、笑みを浮かべながらお姉ちゃんを見つめる。

「そういえば、あなたの名前、まだ聞いてなかったわね?名前、教えてくれる?」

お姉ちゃんは、掠れた声で言う。

「あ、はいっ。」

少女は、背筋を伸ばす。

「わたしは、わたしの名前は、霊界堂つぐみです・・・。」

少女は、身体を縮こませていう。

「れいかいどうつぐみ?」

「はい・・・。」

「珍しい苗字だね。」

わたしは、そっとつぶやく。

「たしかに、そうね。」

お姉ちゃんは、あごに手をあてる。
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