神様のいたずら
「えっと・・・ちょっと、びっくりして・・・。」

「ごめん、驚かして・・・。」

「う、ううんっ・・・。音楽聴いてたわたしが気付かなかったのがいけなかったの・・・。」

わたしは、少しうつむく。

どうしようっ・・・休日にまで九条くんと会うなんて・・・。

「どうかした?チョコ。顔が赤いよ?」

「えっ・・・!?そ、そんなことないよっ・・・。」 
 
わたしは、首を振る。

「そう?」

神乃は、目を丸くして首を傾げる。

「そ、そういえば、九条くんはなにしてたの?」

わたしは、少しモジモジしながら聞いてみる。

「僕?僕は、えっと・・・妹から逃げてきた。」

「え?九条くんって、妹さんいたんだ。」

「あ、うん・・・。」
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