神様のいたずら
「え?」

九条くんは、顔をあげる。

「何て言うか・・・いきなりだったからびっくりしたって言うかね・・・。わたしなんかでいいのかなって思って・・・。」

わたしは、胸の前で拳を握る。

「どういうこと?」

九条くんは、首を傾げる。

「ほら、だって九条くんのことを好きでいてくれてる子に失礼かな・・・なんて、思ったりしてさ・・・。」

「あ・・・うん。でも、僕は分からないんだ・・・。確かに、失礼なことかもしれない・・・一度、み・・・いや、その子に誘われてデートしたことある・・・。だけど、今はチョコの話が聞きたい・・・。だめかな?」

九条くんは、真剣な顔でわたしを見つめる。

「 うん。わかったよ、いいよ。」

わたしは笑顔でうなづいた。

「でも、デートってどこいくの?」

わたしは、腕を組んで首を傾げる。

「あ、えっと・・・うーん・・・。」

九条くんも、腕を組んでうなりだす。
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