神様のいたずら
九条くんは、横目でわたしを見る。

「もしかして、チョコ・・・。遊園地に行きたい?」

「え?べ、別にそんなことないよっ・・・。」

わたしは、あわてて手を振る。

「そう?」

「うん・・・。」

わたしは、少しうつむく。

本当は、少し行きたいかな・・・なんて思ったりもした・・・。

でも、遊園地に行きたいなんてちょっと、言うのも恥ずかしいし・・・。

「やっぱり、行きたいんじゃん。」

「え?」

わたしは、顔を上げて九条くんを見る。

九条くんは、ニコッと微笑む。

「・・・。」

わたしは、ぼうぜんとなって九条くんを見つめる。
< 98 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop