妖とわたしの時間
そして、ぎゅっと目を閉じる。



「・・・あ、わたし・・・いつの間に・・・。」

わたしは、ゆっくり目を開ける。

いつの間に寝てたんだろ・・・。

変な夢を見ていたような・・・。

わたしは、頭を抑える。

「めまいがする・・・。」

「人間よ、これは夢ではないぞ。」

「?」

わたしは、ゆっくりと顔をあげる。

「だっ・・・だだだ、誰っ?!」

わたしは、目を見開いた。

「俺か?俺は・・・。」

「うわぁ!耳がある~!!わぁ!!尻尾もはえてる~!!まるで、妖狐みたい!!」

そう言って、わたしは耳や尻尾を触った。
< 14 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop