Misaki-Forever
その男子生徒は美咲の席の後ろに鞄を置いて席についた。
「オレ三浦一斗(ミウラカズト)ヨロシクな」
「ふっ、藤ヶ谷美咲(フジガヤミサキ)です」
「うん!!」
一斗は机に肘をつき顎に手をあて美咲を見上げてた。
“あっ、そっか私の名前知っているんだっけ"
翔が一斗を見つけて走り寄ってきた。
「おぅ!一斗、また同じクラスだなー」
翔は腕を組みニヤケた。
「おぅ、腐れ縁だな」
“あっ!?翔の友達なんだ…"
この2人似た者同士
背も高く、髪の色が違うだけで派手さが全く変わらない。
「美咲ちゃーん?一斗に、もうナンパされちゃったぁ?」
翔は美咲に悪戯な目を向けた。
「はっ?ナンパしてねぇし…」
「一斗とオレ、同中なんだ」
そこに奈緒もやって来て
「あっ、一斗おはよー」
そう言って
“このこの〜"
と小さく呟き一斗の腕に
肘鉄を食らわせていた。
“そっか!翔と三浦クン友達だから奈緒も知ってわけだ"
3人は何やら話が盛り上がっている様子だった。