Misaki-Forever

拓は手紙を胸に充て涙を流し泣いた。

“桃花、不安にさせてゴメン"

「桃花は時々、電話をかけてくるんだ
すすり泣く声だけ聞こえて
必死に声をかけても届かない
駆けつける事もできない」

「うん」

「俺は何してんだって思うよ
さっき観覧車の中で美咲に言ったんだけど
何故、勝手に距離をとってしまったのか
自信が無かったんだと思う
桃花と付き合ったきっかけも事故の後ずっと一緒にいたから
告白した訳でもない自然の流れだった
でも今の俺には桃花しか居ない
自分の言葉で、はっきり伝えるよ」

「あぁ、そうしろよ」

「ありがとな…美咲、幸せだって言ってたぞ」

「当たり前だ…お前らも幸せになれ」

「あぁ、絶対に幸せになる!」


「じゃ、そろそろ行くかあいつら心配するからさ」




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