Misaki-Forever
順路を一周して出口付近に到着した。
美咲が残念そうに
「イルカショーやってないんだね」
「確か夏限定…また来ればいい」
「そうだね!一斗、もう出る?」
「おぉ、出ようぜっ!!」
出口まで来ると冬の冷たく乾いた風がマフラーを揺らした。
一斗は美咲のマフラーを巻き直し頭をポンポンと優しくおく。
さりげない優しさに美咲は少し俯き頬が熱くなった。
「美咲、少し歩くけど行きたい所が、あるんだ」
「どこに行くの?」
美咲の頬をプニッと押して
「着いてからの、お楽しみ」
水族館を出て
向かった先は
プラネタリウム