Misaki-Forever

「こんなに素敵なイヴは初めて一斗、今日はありがとう」

「美咲が喜ぶ姿を、ずっと見ていたいからな」

一斗は美咲の頭を優しく撫でて微笑んだ。


「私は一緒に居てくれるだけで嬉しいよ」

一斗の顔を見て笑った。

「なんか…照れるわ」

そう言って一斗はワインを口にした。

「…だね…一斗あまり飲んだらダメだよ」

「ん?…あっそうだな…美咲!ケーキ食うか?」

「うん!私、切るからナイフ貸して」

「おぉー、あっ美咲はチョコのところだな」

一斗は美咲の顔を覗きこむ。

「良いの?…桃花といつも取り合いでさ、結局は半分ずつなんだー」

美咲はサンタの飾りを手にして眺め、皿の横に置いた。

「今日はチョコ独占だなー」

「でも、やっぱり今日も半分にするっ!」

「俺と?」

一斗は少しだけ驚いた顔を見せていた。

「そぉー幸せ気分は分けないとねっ!」

美咲は首を傾けニコッと笑った。


「ふふっ…美咲は優しいんだなーありがとっ」

一斗は美咲の頬をプニッと押した。


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