Misaki-Forever

「…ん?」

“ヤベェー起きた"

美咲は目を開け一斗の顔が近いのにビックリした。

「近っ!」


一斗は黙って力強く美咲を抱きしめ、もう一度キスをした。


舌の絡まる初めての大人のキス。


「…ん!!…」

濃厚すぎるキスは呼吸のタイミングを狂わせる。

美咲の声が少し漏れた。

一斗は美咲の顔を覗き


「おっ!美咲!!…色っぽい!」

一斗はニコッと笑った。

「あ…一斗のバカ」

美咲は恥ずかしさで下を向いてしまった。


「アハハ!」

「私、…」

一斗は頷いて美咲の顎を指で持ち上げ

「今日は泊まっていけよ」

「えっ!?」

美咲は突然の申し出に戸惑いを隠せないでいた。

「今日は、どうしても2人でいたい、何もしないから」


「何も?んー!狼にならないなら…」

“たぶんな"

「俺が狼に??…よし!わかった」

“自信ねぇよ"



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