Misaki-Forever
美咲の部屋は白とピンクを基調にした女の子らしい雰囲気。
「おー!可愛い部屋だなー美咲らしい」
一斗は部屋の真ん中にある丸いテーブルにトレイを置いた。
「ここに座って良い?」
ベッドを背に一斗は座りニコッと笑った。
美咲は向かい側に座りマグカップを一斗の前に置いた。
「クッキーはママの手作りだよ、食べてみて」
「おっ!手作り?」
チョコクッキーを手にとり美味しそうに頬張った。
「旨い」
美咲は嬉しそうに
「でしょ!」
「手作りのお菓子は、最近食べてなかったからな…」
そう言ってもう一枚、今度はバタークッキーを食べた。
「そうなんだ」
「昔おふくろが、よく作ってくれてたけどな」
「皆、アメリカに行っちゃったけど寂しくないの?」
「別に…逆にアメリカに行ったら美咲に会えなくなるからな」
「…」