Misaki-Forever
翌朝、登校途中…
一斗の顔には新しい絆創膏が貼ってあったが、少し血が滲んでいて、まだ痛々しい様子だった。
昨日は、いろいろな出来事があった。
「一斗、昨日は引き止めちゃったね」
美咲は一斗の顔に貼ってある絆創膏を見つめた。
「いや、楽しかったよ、旨い飯もイッパイ食ったしな」
「そっか、それなら良かった」
そう言って美咲は鞄の中をゴソゴソ何やら捜し始めた。
「それに美咲…メッチャ可愛かったしなぁ」
「ん!?…そぉ?」
「また…してもいい?」
美咲は一斗の顔をビックリして見上げると
一斗は悪戯な表情で笑ってた。
「はぁ!?…なっ!なんてこと…」
美咲は耳まで真っ赤にして
下を向いた。
「アハハ!顔、真っ赤だぞ」
一斗は真剣な表情に変わり
「でも、美咲は家族の中で幸せな顔してたから
それが一番嬉しかった、俺も楽しかったし、ありがとな」